2004年
49号 12月26日(日)
良いお年を〜
心に響く年末の挨拶を山盛りいただいた。もちろん、どれもニッコリ笑顔付き。
「今年は大変お世話になりました」、「ありがとうございました」、「来年もよろしくお願いします」・・・、そして「良いお年を〜」。
東洋医学では『巡り』を大切にする。気の巡り、血の巡り、水の巡り。人と人との出会いも、また巡り合い。来院された、おひとりおひとりに、感謝。
来たる年が『福』いっぱいの一年になるよう、のざき鍼灸院からも、良いお年を〜!(^^)

48号 12月19日(日)
力が抜けたんでしょうね
東洋医学講座に参加した日曜日、1年ぶりにばったり出会った鍼灸学校のクラスメートから、こんな話しを聞いた。
クラスメートの友人夫婦は、赤ちゃんを待ち望んでいた。奥さんは、病院での不妊治療を長年続けたが、妊娠はできなかった。年齢は40歳を超え、子どもをあきらめる決心をし、治療は一切やめた。やがて「不妊」の呪縛が消え、心の自由を取り戻した。夫婦ふたりでの生活を楽しむようになり、イタリア旅行に申し込んだ。そんなときだ。コウノトリが赤ちゃんを連れてきてくれた。そして、今年出産。しかも安産だったという。
「子どもをあきらめたことで、力が抜けたんでしょうね」、とクラスメート。『治療をやめたら妊娠した』、やはり伝説はある。(写真 のざき鍼灸院 12月18日)

47号 12月12日(日)
すごいんですよ!見てください!
「私、髪の毛にすぐ出るので分かるんです。調子が悪くなると髪の毛がパサパサになるんです」。生活習慣の偏りから、ある年齢を境に体質が変化してしまった患者さん。いつしか髪の毛は体調を表わすシグナルの役目に。それが「1週間で潤ってきた感じなんですよ」。たしかに先週、体の潤いに作用する復溜(ふくりゅう)という下腿のツボにハリをした。そしてご自分でも毎日、せんねん灸を復溜にすえられていたという。「へぇー!」と驚きの最中、さらに「すごいんですよ!見てください!」。患者さんは体温表を取り出された。見れば、高温期1週間分の体温変動はほとんどなし。グラフはほぼ一直線に安定化。以前の生理周期では、高温期は振れ幅が大きくガタガタだった。差は歴然。そのワザは就寝時間を11時に早められたこと。
ホルモン分泌活動を準備する時間帯は、夜10時から深夜2時の間。体の自然のリズムでは、本来この時間は寝ていることになっている。

46号 12月5日(日)
こんなにたくさん話しを聞いてもらったのは初めてです
さまざまな体の不調をお持ちの患者さん。
聞けばストレスが原因のようだ。肩こりもつらいという。ではと、ハリ数本をつぼへトントントン。ところがその途端、「胃が落ち着かない。車に酔い始めた最初のときに似た状態」と気分の悪さを。肩こりのハリが胃に作用したようだ。ハリを速やかに抜き、お灸で手当て。
治療を終えたが、胃の具合が気にかかる。だが患者さんからは、にこやかに「こんなにたくさん話しを聞いてもらったのは初めてです」と、嬉しいひとことが返ってきた。問診時間のたっぷりさにも、「採算が合わないんじゃないですか」とご心配までいただいた。しかし、やはり最後に、「お腹は温まって調子良いので、よけい胃の感じの悪さが分かりますね」と。・・・点数をつけるならば今日は50点だ。トホホホ・・・反省。

45号 11月28日(日)
関西在住ですので、残念です
Yさんからのメール。
「西洋医学だけでの不妊治療に限界を感じ、鍼灸院を検索していたらのざき鍼灸院のページにたどり着きました。横浜に住んでいれば、是非とも通院させて頂きたいのですが関西在住ですので、残念です。 ・・・・・のざき鍼灸院の不妊治療案内はとても参考になりました。ありがとうございます。」
赤ちゃんを待ち望む思いはどなたも同じだ。当院の患者さんと同じ気持ちで接したい。返信した。
数日後、「先生から教えていただいたお灸や足湯、それから生姜紅茶などをこれからの生活に取り入れて、いい方向へと向かうように過ごして行きます。 ・・・・・それから、八ヶ岳には、一度行ったことがあります。南八ヶ岳、阿弥陀岳、赤岳のコースで冬に行きました。お天気が良かったことを覚えています。」
インターネットという登山道で、心のこもった『こんにちは!』コールをいただいた思いがした。
Yさん応援してますよ!!

44号 11月21日(日)
元気になってきました
患者さんは、病院の治療をしばらくお休みにし、鍼灸で体を整えている。
鍼灸に通われてから、初めての生理があった。「サラッとしていて、腰の重いのも楽でした」「その前のときはドロッとしていたし、いつも生理前には腰が重くなっていました」
今回は「生理がスーッと、始まった感じでした」
快適な生理を迎えられ、「ハリのおかげかも知れないけど、病院の治療もしていないから」と。体はいま本来の自然なサイクルで動き出した。
「元気になってきました」きょうの表情はいちだんと明るい。(写真 こども自然公園 11月22日)

43号 11月14日(日)
体さわって状態が分かっちゃうんですね
「東洋医学は体さわって状態が分かっちゃうんですね」と患者さんがポツリ。
「前の鍼灸院のときに、『ここ痛いでしょ』って触られると、本当に痛いんですよ」
東洋医学による診察手法は独特だ。問診のほかに、望診(体格、表情、顔や皮膚の色つや)、聞診(声の調子)、舌診(舌のようす)、脈診(脈のうち具合)、腹診(腹部の緊張、圧痛)で体の状態を読み取る。体全体の丸ごと観察だ。
患者さんはみぞおちの右側肋骨を押されると痛がられた。胸の脇が張っている感じだ。腹診では胸脇苦満(きょうきょうくまん)という。これはイライラ感が強くなると出やすい。
舌は自分で簡単にできるチェッカーの代表格。舌そのものが白っぽいのは疲れや冷え、赤みの強さは熱のこもりを示している。先端が赤いのは心が興奮気味。体は常に情報発信している。

42号 11月7日(日)
アイロンのことで頭がいっぱいで
足のすねに大きな内出血のアトを発見。黄色くなっている。「階段に足をぶつけちゃったんです」
患者さんは先日の事件を語られた。家を出たもののアイロンの消し忘れが気になって、外から駆け足で大急ぎリタ〜ン。ドドドドッと勢い良く2階にかけ上がった途端、足を力いっぱい踏み外した。「そのときは痛くないですよ、アイロンのことで頭がいっぱいで」と体勢を立て直し2階に到着。見ると、アイロンのスイッチはちゃんと切れていたとか。痛みが一気に・・・。二人で大笑い。
次回の予約は、「じむがあるんで来れないかもしれませんが・・」と。「事務?なにか事務処理でも?」、患者さんは両手の握りこぶしを前後に振りながら「ジム!ジム!」。再度、大笑い。
(写真 緑園 11月7日)

41号 10月31日(日)
内臓が温かく感じたのは初めてです
久しぶりの秋晴れの日に、患者さんは再来院された。2週間毎日、せんねん灸を続けていたという。結果は上々。目の周囲にあった痛み、お腹付近の張り、どちらもほとんど感じなくなった。そしてなによりも「内臓が温かく感じたのは初めてです」と、お灸の大きな力にとても喜ばれた。体が温まれば気持ちは和み、症状は自然に消えてゆく。
せんねん灸はだんだん熱くなる。患者さんはお灸を途中で取り外し「もったいないので」と、ご主人の体にリレーしているそうだ。一番灸が患者さんで、二番灸はご主人だ。
「きょうも体が温かいです」、「また天気のいい日に来ます」と明るい笑顔で帰られた。

40号 10月24日(日)
きょうはシシャモにします!
体づくりには食習慣も大切な要となる。
生まれ持った生命エネルギーの力不足には、食べ物からパワーを補う。食材となる植物や動物は生き物だ。ひとは、自然の生き物から、栄養はもとより生命力も取り込ませてもらう。なので、魚は丸ごと食べるのがよい。
「きょうはシシャモにします!」と患者さん。
カーテンを引きながら「腰が楽になりました。重だるかったんですよ。速効性があるんですね〜」。腰のハリ2本だ。「四十肩にも速効性があるといいんですが」。アイタッ、実は四十肩のツボにもハリを打っていた。
が、優しいフォローが入った「欲張っちゃ、いけませんね」

39号 10月17日(日)
次回まで待てずメールいたしました(^^)
治療中に患者さんからメールが送信されてきた。内容はこうだ。
親知らずを抜歯し、もぐさカイロを一日顔に当てておいた。翌日の消毒で歯医者さんが「えっ、まるで抜いていないようだね。こんなことがあっていいのか・・・」と驚いたそうだ。実際、痛みは全然ない。患者さんも驚かれ、『歯医者さんも驚きのもぐさカイロ効果』を「次回まで待てずメールいたしました(^^)」と、超特急で伝えてくれた。
もぐさカイロの底力。温めパワーなのか、なんなのか。私も「へえー、すごい!」と驚いたが、1人で驚いてもつまらない。同じく、「次回まで待てず」携帯からカチャカチャとメールの返信をしてしまった。

38号 10月10日(日)
体を温めるだけで気持ちいいんだなあ〜って
ぬるめのお湯に30分つかるようにしたという。「体を温めるだけで気持ちいいんだなあ〜って」と感想。
この夏、患者さんの入浴法はほとんどシャワーだった。体づくりには生活習慣の改善も大切と、お風呂の効果を生かすことをすすめたところ、さっそく実行された。温かなお風呂にのんびり入れば、自律神経は交感神経から副交感神経にバトンタッチし、活動モードからお休みモードに移行。だから血流はよくなり、リラックスできる。
きょう腰が重だるい。慢性的という。ハリ1本追加し、「軽くなったですー」。体づくりは、ゆっくり進んでゆく。

37号 10月3日(日)
『ものすごいスッキリした顔だなァー』
帰り際、ニッコリしながら、「この前、主人から『ものすごいスッキリした顔だなァー』って言われたんです」と患者さん。週末だった前回の治療日、ご主人と待ち合わせの約束。自宅駅で落ち合うなり、この『スッキリ』メッセージが飛んできたそうだ。
で、ご主人もお灸を始めたという。ツボは足三里。「私がお灸されている間、自分でやっているんです」。夫婦で仲良くお灸だ。
さて、今日の治療、お産塾バージョンのたわしマッサージが新登場。『スッキリ』は続きそうだ。

36号 9月26日(日)
肩がない
血液は、東洋医学では『気』が運ぶ、と考える。だから『気』が快調なら『血』の流れもスムーズに。反対にストレスで『気』が詰まると、連動し『血』も滞る。これを『お血』という。肩こりは『お血』の代表格だ。
治療を終えイスに座った患者さん、「肩がない」と言う。首を右に左に動かし、もう一度、「肩がない」。「?」。説明によると、いつも肩が重くて一年中「肩がある」状態が普通、それが今は「肩がない」とのこと。肩甲骨付近のハリとお灸が、『気血』の巡りを良くし『お血』を改善した。
「こんなの何十年ぶりかの感じ」と、本当に喜ばしそう。

35号 9月19日(日)
物々交換しているんですよ〜
患者さんはリンゴ、ご主人はミカン。おふたりはともに、果物の名産地が田舎。
「物々交換しているんですよ〜」と笑いながら話される。季節になると、ご主人の実家へはリンゴを送り、ご主人の実家からはミカンが届くという。
なるほど、この組み合わせ、最高かも知れない。ミカンは体の熱を冷ましてくれる陰で、リンゴは体を温めてくれる陽。ミカンとリンゴ、すばらしく調和のとれた『陰陽物々交換』だ。
患者さんは「主人の誕生日なもので」と、この日ケーキづくりに腕を振るうとか。陰陽調和の良さは、おふたりの仲にも。
(写真 上野 9月19日)

34号 9月12日(日)
寝つきがよくなったんです
「寝つきがよくなったんです」と患者さん。鍼灸の効果!と次の言葉を期待したが、それは早合点だった。
「大山に登ったんです。適度に疲労感が出たようで、その日以降は寝つきがよくなったんです」。
治療の数日後、ご夫婦で大山に。温泉宿1泊付きの豪華登山だ。「沢山の人がいたんですよ。定年後の人たちや、若い人も」と山のにぎやかさに目を丸くされたそうだ。お話しには、温泉、ケーブルカー、神社、江ノ島の遠景、鹿、お昼のラーメン、ヤビツ峠・・・とルートにそって、アイテムが切れ目なく続々登場。どれも楽しい話ばかり。いっしょに山旅気分を味わせていただいた。

33号 9月5日(日)
家でもお灸しているんです
ドアの外から、歯科医院に入る親子の声が。「ここはなにするところ?」「はり灸するところ」「はりきゅうってナニ?」「痛いところにハリ刺すの」。痛いところにハリ、ごく標準的なイメージかもしれない。腰痛、膝痛、筋肉痛、神経痛。痛みにハリは効果大だ。
一方、痛くないけどハリ、という鍼灸治療もある。きょうの患者さんもそう。からだの養生だ。
鍼灸を受診されたきっかけは疲労。数回の治療で、体調はほとんど快復した。鍼灸の良さを知っていただき、その後、健康維持にと定期的に通われている。
今では「貧血がなくなりました」「生理が快適になりました」「冷えやだるさもなくなりました」、と快調そのもの。「家でもお灸しているんです」、うれしいひとこと。

32号 8月29日(日)

マックの話しができるなんて
「先生はどうしてこの道へ?」「実は、これこれしかじかで・・・」。これをふりだしに、話題はホームページ、パソコンに。
患者さんは大のマックファンであることが判明。いまはG4ユーザーとのこと。マックは可愛いんですよ、育ててあげたくなっちゃうんですよ、などと、お灸の煙りと香りの治療室はしばしマックワールド。
治療の1時間はあっという間に過ぎる。「先生とマックの話しができるなんて、思ってもいませんでした」。私の家ではLC3がお宝のように眠っている。

31号 8月22日(日)
携帯で写真を見ながらやっています
婦人科系の患者さんには、自宅でお腹とお尻のお灸をすすめている。
お腹は自分ひとりでできるが、お尻はそうはいかない。どうしてもご主人の協力が必要となる。
お灸はどうですか?と聞いてみた。患者さんは「携帯で写真を見ながらやっています」と満点の笑顔。
1回目の治療時に、お尻のツボにサインペンで○印をつける。そこにお灸をしてもらうわけだ。
その日の晩、ご主人がカメラ付携帯で○印ツボ写真をパチリと撮ってくれたそうだ。
そしてご主人は携帯片手にお灸をしてくれている。ご夫婦の仲良しぶりが伝わってくる。

30号 8月8(日)

尾瀬みたいですね
人の体は「気」「血」「水」から成っている。
これらは食べ物から補う。その役割を担う臓器が「脾」。脾臓ではなく「脾」。
東洋医学では臓器名は1文字だ。機能も西洋医学とは少し異なる。「脾」は胃や小腸に近い。
つまり食べ物から栄養や水分を吸収し、気血水をつくるところ。
だから脾の不調は、気が不足し疲れやすくなり免疫力が弱る、血の不足で栄養を運べない、余分な水がたまりやすくなる、とくる。
患者さんにも水毒の影響がある。「水はけが悪いんですね」と簡単に理解された。さらに「尾瀬みたいですね」と笑う。上手い!

29号 8月1(日)
フワ〜って、なっちゃったんで
落ち着いたサロンで受けるアロマテラピー。
背中を、セラピストの手がやさしくすべる。施術の気持ち良さに包まれ、いつも眠ってしまう。
副交感神経が優位になると、体全体はリラックスする。サラサラした唾液もこの状態。
当院の治療では、背中側→お腹側という順が多い。今日の患者さんも最初はうつぶせ。ハリやお灸を背中と腰に。あれこれ会話しながら治療は進む。次はお腹側、仰向けになってもらう。
患者さんは目を閉じられる。お腹にハリとお灸。いつしか眠られたようだ。とても気持ちよさそう。
治療が終わり、○○さんと呼びかける。
眠りモードへ落ちたのは、「フワ〜って、なっちゃったんで」と。正真正銘の副交感神経優位だ。
(写真 谷川岳天神平 クルマユリ 8月2日)

28号 7月25(日)
もう温かい気がします
冷えの症状は、冬ばかりではない。
「重ね着で暖められる冬より、冷房にやられる夏の方がつらい」と患者さん。
とくに首から背中にかけて強い冷えがあり、首は痛みを感じる場合も、という。
治療は、肩甲骨の間にあるいくつかのツボに、ハリを何本か軽くトントントンとスタート。
ハリには血行を良くする作用がある。なので「しばらくすると背中が温まってきますよ」と説明。
ところが返ってきた言葉は、なんと「もう温かい気がします」。
ハリしてまだものの数分。温かさはどんどん伝わっているようだ。
早くも背中の広い範囲は紅色に変化。血流がグングン増えていることを示している。
治療が終わり、「首の冷えがないです。痛みもありません」と喜ばれた。
また、「はじめてだったので緊張しました」とも。ひょっとしたら、これも温まりの源?

27号 7月18(日)
ハリ行けばーって、言うんですけどね
「ハリ行けばーって、言うんですけどね」。「なんでもしゃべってくればーってね」。
ご主人が最近、朝早く目が覚めるという。どうも仕事上のストレスらしい。
『気滞』の状態だ。ストレスを受け気の流れが滞っている。
血流でいえば、血液ドロドロ状態のこと。だが体には、この気の流れをサラサラさせるツボがある。
手と足の親指と人差し指との付け根。手を合谷(ごうこく)、足を太衝(たいしょう)と呼ぶ。
そこをグッと押して痛ければ気滞、つまりストレスの印。
実は私、年がら年中痛い。私自身、患者さんのご指示を受けた方が良さそう。

26号 7月11日(日)
鍼灸はね、『続けてみたら』って
生理周期が遅れがちの患者さん。ホルモン剤などの影響があるかもしれない。
それが1回の鍼灸で、突然、生理が予定日より早くかけ足でやってきた。
生理痛などの前触れは何もなし。本当に突然。超特急で患者さん本来の周期日数に戻った。
1年ぶりという。自然に体の生理現象が自動補正された。
患者さんも驚き、私も驚き、この話しを聞いた医師も驚いたという。
そして、ご主人も驚かれたようだ。
「ダンナがね、鍼灸はね、『続けてみたら』って」。

25号 7月4日(日)
かゆくない
鍼灸は『お年寄りに喜ばれる』とか『高齢化社会に合っている』と世間ではこう言う。
誤りではないが、これが鍼灸のすべてという表わし方だとしたら、正しくない。実際、お年寄りにさほど『喜ばれていない』し、高齢化社会ともまったく『合っていない』。
誰もが考えるイメージとは違う。当院では30歳代、40歳代の患者さんが一番多い。
今日の患者さんはもっと若い。小学生だ。アトピーでつらい思いをしている。体が痒いので、夜眠れない。背中をハリで軽くチョンチョンとまんべんなく叩く。ローラをごろごろと転がす。それだけ。それだけで自律神経が整う。
痒い?と聞くと「かゆくない」。いつしか気持ちよさそうに寝ている。

24号 6月27日(日)
体がガッチリしてきたと思う
慢性的な症状がある患者さんは、ほんとうに根気よく通院してくださる。
徐々に、徐々に・・・寝つきが良くなり、胃腸の働きが良くなり、食欲もでてくる。そして体力がつく。もちろん気力も。表情にも本来の明るさが。この間、鍼灸はほんのお手伝い役。主役は、ひとの自然治癒力だ。
患者さんのひとことがもう一つ、「お腹もすくしね」。

23号 6月20日(日)
お腹にハリさされるなんて初めてです
意外なところにハリをさす場合がある。
ベットの上で仰向けの女性患者さんがなにやら愉快そうに、「お腹にハリさされるなんて初めてです」。この場面、もし自分が患者の立場だったら、この鍼灸師、大丈夫か?と疑ってしまうかもしれない。なにしろ頭痛と肩こりの治療にきたのに、お腹にハリ刺されたのだから。
ヤブ鍼灸師だと思われなかったかと、チト心配。

22号 6月13日(日)
いつも今日は何にしようかなって考えているの
「料理はわたしネ。後片付けは、おとうさん(夫)が手伝ってくれるの」と患者さん。
会話からは、ご主人の優しいいたわりも伝わってくる。健康は家族みんなの支えあいが大切だ。
「治療を受けながら、いつも今日は何にしようかなって考えているの」。
鍼灸のリラックスタイムは、今晩の献立を考えるのに都合いいみたいだ。
患者さん、帰りは近所のスーパーで買い物。

21号 6月6日(日)
腰痛にはハリが1番よ
徒歩10分の距離。腰に手を当てながら、前かがみの姿勢で歩いてこられた。通常の倍、20分もかけて。
数日前に催事を手伝い、体を使いすぎたらしい。昨日急に腰が痛み出し、我慢するにはちょっとシンドイ、と患者さん。今朝もこんな風に立ち上がったんです、と椅子に手をかける身振りを交えながら、辛い様子を説明してくださる。
「ハリは怖くないですか?」とやや不安そう。だが、治療に鍼灸を選んだのは、ご近所の人の一言が決め手とか。『腰痛にはハリが1番よ』。これは当院での治療体験談らしい。初めて見るハリにも「細いんですね」と安心されたご様子。
そして治療後、院内を歩いてもらう。背筋は何ごともなくスクッと伸びている。腰に手をやることもない。痛みは半減しスムーズな歩行。「朝とずいぶん違うわ」、と笑顔。
(写真 こども自然公園 アジサイ 6月7日)

20号 5月30日(日)
北八ヶ岳によく行きました
つい、山談義に花が咲いた。
「北八ヶ岳によく行きました」。泊まった山小屋は?「高見石小屋です」。白駒池のビューポイントだ。「ひとりで山を歩くことが好きだったんです」。
戸隠のロッジでは「2年間働いて過ごしました」。自然を愛し、自然に包まれてきた患者さん。
いま薬膳の勉強のため、中医学(東洋医学の基本理論)を学んでおられる。
自然の薬材と食材を使った料理で、人の健康を保つ薬膳。まさに人は自然に生かされている。
「よかったら食べますか?」と、大きなウドを手荷物の中から取り出された。
ウドの根茎は『独活』と呼ばれる漢方薬の生薬であることを知った。もちろん春の食感を味わった後に。

19号 5月23日(日)
3キロやせたんですよ
「1回目のフニャは何だったんだろう?」。
これは肩より下がフニャと力が抜けた状態になった1回目の治療のことを、不思議そうに語られたもの。
家事に仕事にと、朝から晩までフル回転の患者さん。休みなく、毎日がんばっておられる。そのせいか体にはいくつかのつらい症状が。今回思いきって鍼灸を受診。
まだ治療は数回目だが、早や思わぬ?効果が。
まずアルコール類を欲しいと思わなくなったとか。「お酒を飲みたくなくなるハリでもしたのかな、なんて思ったです」と笑いが。
さらにびっくり効果が。体重が「3キロやせたんですよ」。なんと自然ダイエット。
鍼灸は、あるスイッチをオンしたらしい。体の無理な片寄りを本来のフラットな状態にもどす回路の。それでフニャっと?
(写真 サツキ 緑園 5月24日)

18号 5月16日(日)
お灸はいい香りですね
『香り』はこころを落ち着かせてくれる。自律神経のバランスが整うからだ。東洋医学風にいうと、『気の巡り』が良くなること。
お灸の原材料は、ヨモギの葉。昔から親しまれている和風ハーブの代表格だ。お灸をすえ、その香りでこころが休まる。もうこれは立派なアロマセラピー。
シャワーしか浴びる時間がなくて、と毎日の忙しさをこぼされていた患者さん。お風呂でゆったりする工夫をされた。「ジャスミンの入浴剤を買ったんですよ」。これも立派なアロマセラピー。

17号 5月2日(日)
ふぁ〜っ、眠くなるー
舌の色や形、苔の状態などから体の健康を知る方法を舌診(ぜっしん)という。
患者さんの舌は当初、色は紅くひび割れがあり、苔はなかった。これは、胃の働きが弱く栄養や水分が不足し、健康面の心配から元気が出ない状態を表わしている。
だが調子が良くなれば舌も変化する。このところ色合いが淡くなり、ひび割れも小さくなり、苔も少しついてきた。
なによりも表情が明るくなられた。軽いあくびのリラックスモードで、こんなひとことが。

16号 4月25日(日)
根っこがなくなったみたいです
3週間前に腰痛。整形外科に数回通院し痛み止めを飲む。しかし、まだ「(痛みの)根っこが腰に残っている」と鍼灸を受診された。
そして、根っこにハリ1本、腰痛に有効なツボにもハリを数本、という治療。
数十分後には、「根っこがなくなったみたいです」と患者さん。
根っこ退治は、きょう1日で完了。

15号 4月18日(日)
水とかヨーグルト、減らしましたよ
東洋医学には体質をあらわす言葉がいくつかある。
余った水分が体内に溜まっている状態、『湿痰』もそのひとつ。体調を悪くするもとなので、漢方では『水毒』ともいう。
「水とかヨーグルト、減らしましたよ」と患者さん。前回の初診時に食習慣の改善をアドバイス。水分の取りすぎということで。ご本人は、これを早速実行された。
「胃の調子が治っていたら、掲示板に書き込もうと思ったんだけど・・・」。ウ〜ン。

14号 4月11日(日)
『ショパンのワルツ』が奪い合いです
バッハ、ベートーベン、モーツアルト、チャイコフスキー、シューマン・・・。
「バッハの時代はオルガン」、「ベートーベンの時代には、大きな音の出る楽器が登場しました。音楽の大きな変化点ですね」。何人もの作曲家の時代背景をつぎつぎと説明してくださる。
さらに、「音楽教室での発表会では、「『ショパンのワルツ』が奪い合いです」、と。
この日、患者さんから音楽の世界に案内していただいた。

13号 4月4日(日)
食べ物で健康づくりと思い・・・
風邪を1月にひき、それ以来疲れ気味で、肌も荒れ、体が不調と来院された。
当院へは友人の紹介だが、鍼灸は初めて。「東洋医学への関心は前から?」とお聞きし、このひとこと。食養生である。健康づくりの主役は、自分の体質にあわせた食べ物だ。東洋医学には医食同源という知恵もある。
この患者さんは、パンやケーキ作りの専門家。主役を担う仕事。「東洋医学的な食べ物の考え方を学びたい」と抱負を語っておられた。くこの実パンに、なつめケーキ、楽しそう。
「鍼灸の後は、みなさん、顔がツヤツヤするんですよ。鏡を見てくださいね」、と治療後に宣伝。
ケラケラ笑いながらお帰りになった。

12号 3月28日(日)
まるで大工さんみたいに
「こんなに食べちゃって大丈夫かなー、って思うぐらいお腹が空くんです」
「まるで大工さんみたいに、10時と3時にはおやつを食べるんですよ」と愉快そうにクスクス笑っている。
鍼灸を始めて4ヶ月目、「以前は、こんなにお腹空くことなかったですよ」。
「体に変化を感じ始めてきたんです」とも。聞けば、「体が軽くなったんです!」「やる気がモリモリでてきたんです!」
毎日のおやつは、ご自分で作られるそうだ。キッチンでのモリモリぶりが伝わってくる。
「鍼灸って、少しずつ(体が)変わってゆくんですね」
寒い冬、冷え性改善に取り組んでこられた患者さん、いま春爛漫!
(写真 シダレザクラとヒカンザクラ 緑園 3月28日)

11号 3月20日(土)
ギャー、と叫ぶのかと思ってました
「本を読むとハリを刺された人が、『ギャー』って叫ぶ場面がよくあるもので」、とハリ初体験の男性患者さん。
その気持ち、実によーく、わかる。 私でさえ、もし患者だったら、鍼灸院に行くのドキドキ、だと思う。先生はどんな人だろう?院内は清潔かな?どんな治療をするんだろう?ハリ、痛いとヤダな・・・などと色々心配の種が。行く前から疲れてしまう。そして、勇気を出して鍼灸院へ、行ければいいが・・・。
鍼灸が初めての方なら、なおさらだ。
とりあえず今回、『ギャー』ではない治療、だったことを知っていただいた。

10号 3月14日(日)
お父さん、良かったね!
親思いの優しい娘さんが、30年来の三叉神経痛をもつ父親をお連れになって、お二人で来院。数日前から、顔を下や横に向けたり、歯を磨いたりすると、目の下付近が「ビーン」と痛むという。指で軽く触れても痛い。顔の患部にハリと、お腹や腰にもハリとお灸。
「ハリを刺したら、もっと痛くなるんじゃないかと心配だった」、とは鍼灸が初めてだった父親の感想。でも、「全然痛くない」と嬉しそうに、目の下を指でトントン叩いておられる。
娘さん「痛くないの?」、「ウン、痛くない」。
「お父さん、良かったね!」          

9号 3月7日(日)
ベラベラ、しゃべっちゃって。少しは気分が楽になった
本当は、鍼灸で『楽になった』、とおっしゃてもらいたいとこだが・・・。
でも、にこやかな笑顔で帰られたから、これはこれで、◎。
いろんな話を、いろんな患者さんから、じっくり聞かさせていただいている。ときに、どっちが治療を受けているのやらと。
(写真 こども自然公園 梅の花満開 3月7日)

8号 2月29日(日)
羽根が生えたような気分!
体の調子は自律神経で調節されている。血圧、心臓の拍動、発汗、胃腸の働き、ホルモンの分泌など。自律神経は、精神面の影響を受けやすい。ストレスは大敵。逆に鍼灸でリラックスすると、自律神経のバランスは自然と整う。おいしい空気を吸い食欲は増し、血流はよくなり、酸素や栄養は体の隅々まで運ばれ、免疫力も向上する。体内の老廃物は滞りなく回収され、尿、汗から排出され便も快調。その結果、体は温かく燃焼し軽くなる。
これ、東洋医学の表現に変換すると、「陰陽の調和がとれ、気血の巡りが良く、水が上手にさばかれている」となる。
患者さんの羽根、もっともっと大きくな〜れ。

7号 2月22日(日)
薬は今、何も飲んでいませんもの
鍼灸や漢方薬の東洋医学は、体全体への治療が特徴。疾患臓器、部位だけの治療なんてことは原則しない。
だから面白いように、主訴(一番困っている症状)のほか、随伴症状もどんどん改善されてゆく。
この患者さんは鍼灸3ヶ月目。ある医師との出会いがあって東洋医学をすすめられた。
そして・・・、まず不眠が取れ気持ちよく眠れるように。さらに数十年来の便秘が治った。
睡眠導入剤や便秘薬などをいくら飲み続けてもよく治らなかったものが。
主訴の改善を目指し、一歩一歩着実に歩んでおられる。もちろん薬なしで。

6号 2月15日(日)
コロッと、世界が変わりますねー
鍼灸は、即効効果にも優れている。
あんなに辛かった背中から首筋のがんこな張りと重だるい疲労感が、わずか1時間ほどの鍼灸ですっきり軽く。治療後のご婦人、晴れやかにひとこと。

5号 2月8日(日)
体の一部になっています
この冬、冷え対策万全という患者さん。秘密兵器は、もぐさカイロ。もぐさと生薬のみで作られているだけなのに、実に温かいとのこと。お腹に腰にと、24時間(さすがにお風呂は除いて)仲良しのお友達らしい。「体の一部になっています」、ナットク。天然材料100%、ランニングコスト0円!このもぐさカイロ、寺小屋お産塾にたびたび登場。

生理がうれしかったです!
「生理1日目が、色も量も、昔の正常な状態に戻りました。4年ぶりです」この患者さんは、病院での不妊治療により生理がすっかり乱れてしまった。期間が3日に短縮し、量も減り、色も薄く・・・と。しかし、ひとの自然治癒力は素晴らしい。鍼灸をはじめて3ヶ月目、生理に正常回復の兆しを実感された。「以前は生理が来るとがっかりしてましたが、今回は生理がうれしかったです!」表情は明るかった。

4号 2月1日(日)
気がついたら便秘が治ってましたよ
「この前ふと気がついたんですけど、ここのところ毎日通便があるんです。便秘が治ってましたよ。寝つきも良くなってましたよ」と笑顔で患者さん。
鍼灸はひとの自然治癒力を緩やかに引き出してあげる体に優しい治療。だからご本人も気づかないうちに正常な状態に戻っていた、なんてことも少なくない。

物腰がね・・・
先生は何年生まれ?と問われたので昭和29年ですと答えると、「まだそんなもんですか、私と同じくらいかと思ってましたよ」とは人生一回り上の先輩。エッ〜!、老けて見えますかと恐る恐るお聞きした。「いえ、なに、物腰がね・・・」

3号 1月25日(日)
吊り革につかまるときぐらいですよね
パソコンに一日中向かう仕事の女性。体のなかで動かすのはキーボードをたたく指ぐらい。腕、肩などはもう凝り懲り状態。手を肩より上にあげるのは、通勤電車内でつり革につかまるときだけかも、と嘆かれた。うん、わかる、わかる。
(写真 こども自然公園 梅の花 1月26日)

こんなの初めてです!
こちらの女性患者さんも仕事でパソコンを。ガンコなこりが肩、背中、腰、足の広範囲に。5年ほど前から、いくつかの鍼灸院で治療を経験してきた筋金入り。当院での治療は体質にあわせた体全体への治療が標準。いままでは、患部だけの治療だったとのことで大感激していただいた。

2号 1月18日(日)
体は正直ですね〜
一週間前の初診時には、おへその上下左右に圧痛があった。主訴は膝痛。冷えによる血の滞り(血行不良)改善のため、膝、お腹などに温灸をすえた。結果、おへそ周囲の圧痛は見事に消失。鍼灸に対する体の素直な反応に対し、ご婦人のひとこと。

創刊号 1月11日(日)
朝からこんなにリラックスしていいのかしら
年末の忙しい時期に腰痛がでた患者さん。慢性的な疲労感も見受けられたので、体全体の治療を念入りに。そのかいあって、身も心もホッとなごまれたご様子。




2003年
創刊準備号 10月〜12月

ハリって、不思議ですね〜
頭から足の先まで体中のコリが何年も毎日あり、とくに起床時がつらいと受診された女性。1週間後「治療の翌朝は、コリが軽く楽でした」。3回目の治療時「コリの消えが3〜4日に延びました」、そしてこのひとこと。

なんだか湯上りみたいな気分ー
疲労感で気力が出ないと受診。治療後、体中がほかほか暖まり、ひとこと。

生理、1日目にドバーっと一気に出きった感じでした
同じ患者さん、治療中にむかえた生理の状態。今までにない体験を説明されたひとこと。

ピークのとき、汗がジワーと出ます
ピークとは温灸の熱感のこと。このひとことは、冷え症と婦人科系の患者さんから。
温灸に対する体の反応を教えていただいた嬉しい言葉です。

もっと早く鍼灸すればよかった!
病院の医師から鍼灸をすすめられた男性。長年背中の痛みが取れず、腕を上げると特に痛い。何度も病院へ通うがまったく効果なし。思い余って、当院を受診された。1回の治療で痛みが半減し、大変喜んでいただいた。そのときのひとことです。


週刊ひとこと 2004年版

連載 心からうれしい患者さんのひとこと
発行日 たぶん毎週日曜日ごろ  ひとことの場所 のざき鍼灸院の治療室
創刊日:2004年1月11日