2006年
148号 12月31日(日)
これでまた新しい年を迎えられそうです
冬物グッズが一つ増えた。昔懐かしい電気アンカだ。
椅子に座ったIさんにさっそく足をのっけてもらった。面白そうに喜んでもらえた。
足の裏には湧泉(ゆうせん)というツボがある。
その名のとおり、体をめぐる気のエネルギーが泉のようにこんこんと湧いてくるところだ。
まずは電気アンカのぬくもりがIさんの湧泉をぬくぬくと温めはじめる。
次に治療。うつ伏せになってもらい、今度は足裏に赤外線ランプをあてる。
湧泉のツボがどんどん温められゆく。肩のほぐしが終わるころには、そこはもう温泉の源泉地帯だ。
源泉から湧き上がった温かな気のエネルギーは、経絡ルートに乗って体中をゆらゆらとめぐる。
「意識が飛びました〜」、とひと眠りのIさん。やさしい笑顔が和んでいる。「これでまた新しい年を迎えられそうです」
147号 12月24日(日)
だから眠くなるんですね
治療を終えたKさん、気持ち良さそうに言う。「暖かったです。ベットも暖かった気がしたような」
冬の季節のいま、ぽかぽか大作戦を実行中だ。ベットの電気敷き毛布もそのひとつ。これがじんわりと暖かい。
温かな血流は、新鮮な酸素と豊富な栄養を体のすみずみまでスムーズに運んでくれる。
すると自律神経もフラットになり、体はすっかりリラックスモードにチェンジだ。
「だから眠くなるんですね」とKさんは爆笑。ぽかぽか大作戦は大成功。
そしてKさんもぽかぽか大作戦をはじめていた。ユニクロのフリースの靴下を使う。
「すごい暖かくて、足が締め付けられないし、朝までぐっすり。ダンナもそのおかげでぐっすり眠られるって」。
ご主人も効果のほどに感心という。「暖めるといいんだな〜って」。
146号 12月17日(日)
かわいい〜
「かわいい〜」壁に貼り付けてあるクリスマスグッズに声をあげて喜んでくれたWさん。
そして「先生、これ」、とWさんがバッグから取り出したものは前回の領収書。院名が空欄のままだった。
同じような領収書をほかにも何人かの方に渡してしまったような気がする・・・。いけない、いけない。
さて治療が終わるとWさん、「あ〜気持ち良かった。ぽかぽか」、と笑顔の表情まで温かそう。
「だんだん時間が早くなっているような気がして・・・」治療があっという間に終わってしまうように感じるという。
「はじめのころは緊張していて。今は慣れてリラックスしてるからなのか」、と笑う。
治療時間は再診では、いちおう1時間ぐらいの目安を設けているものの、実はきっちり終えることはまずない。
のざき鍼灸院のやりかたは、ひとりひとりにじっくり治療するスタイル。
だからときには1時間半ぐらい所要することもしばしばある。
そんな後はだいたい、次の患者さんの準備に一人でバタバタ動き回っているのだ。
145号 12月10日(日)
陣痛の最中に描いてくれました!
「Yさん、産まれました」、と話すOさんの顔がほころんでいる。
二人は友だち同士で、Yさんは妊娠5ヶ月ぐらいまで通院してくれた方だ。
出産見舞いに行ってきたOさんは、その様子をレポートしてくれた。
「出産の前日はいっしょに食事するぐらい元気で、翌日の朝に陣痛がきたから、メールで『今から病院』って。
入院してもトランプしようかっていうぐらい余裕があって、ご主人に『トランプを買ってきて』って言って。
陣痛を我慢できなくなったのは夜6時くらいで、分娩室に入ってから20分ぐらいで赤ちゃんが出てきちゃったそうです」
Yさんは超安産だった。そして、「陣痛の最中に富士山の絵をかいてプレゼントすると、絵をもらった人は妊娠する、っていう話をどこかで聞いたらしく、陣痛の最中に描いてくれました!」
(写真 のざき鍼灸院 12月9日)
144号 12月3日(日)
びっくりしちゃいました!
電話が鳴った。「3時に予約しているKです。陽性が出たんですけど、今日行っても大丈夫ですか?」 もちろん、OKと返事。
さて予定どおり来院のKさん、笑みがこぼれている。ことの顛末を矢継ぎ早に話してくれた。
今朝、気持ちが悪く、お腹も変な感じ。これはてっきり体調を崩したと思い、午前中のうちに内科へ行こうとした。
で、ふとまだ生理が来ていないことに気づき、念のために検査薬を試したそうだ。それがなんと陽性反応。
あっという間の妊娠に、「びっくりしちゃいました!」
まだほんのひと月前のことだ。Kさんは生理痛の治療に来た。その日は生理1日目。
腰を少しかがめ、痛みに耐えている表情はほんとうにつらそう。
ハリは、痛みを強く感じているツボに打った。名前は「ジリョウ」。仙骨上にある婦人科系のツボだ。
すると不思議、痛みはあれよあれよと弱くなった。表情は明るくなり、もうケロッとしている。「楽になりました」
そしてなによりも、Kさんはこの日、妊娠モードがONに切り替わったのだった。
143号 11月26日(日)
そのときの想いとか、思い出しますよね
「ニュージーランドで、トレッキングしたことありますか?」
Iさんが見た今朝のテレビで、ニュージーランドのトレッキングを紹介していたそうだ。
ニュージーランドは、Iさんの新婚旅行先。思い出をいっぱい語ってくれた。
そして私にも、「どちらへ行かれたんですか」。私は、こじんまりと裏磐梯だった。
4月、高原のペンションは貸しきり状態。オーナーはまろやかで人生豊かなご夫妻。小さなペンションは暖かった。
五色沼のハイキングコースには、まだ少し雪が残っていた。雪の上で、ザックからホエーブスを出し、コーヒーを沸かした。
遠くにも足を延ばした。三春の滝桜、あぶくま洞。
・・・どれも25年前のひとコマ。8ミリのフイルムがカタカタと回りだしたように、次々と出てきた。
Iさん、「そのときの想いとか、思い出しますよね」
142号 11月19日(日)
すごい良くなりました〜!
Oさんは仕事で毎月一回、のざき鍼灸院へ来てくれる。
今日もいつもの満面笑み。持ち前の明るい声で、「すごい良くなりました〜!」
「この仕事してて良かったです。ハリを知ることができたので!」
Oさんの鍼灸初体験は、数週間前の腰痛治療。
来院の車も、痛みが出にくい姿勢で運転して来たという。ベットにうつ伏せになってもらった。
腰の患部に指を軽く触れてみるだけで、痛い!と悲鳴をあげる。
ハリを患部に刺す。深さは5ミリもない。しばらくしてハリを抜く。同じ場所をもう一度押してみる。今度は全然痛くない。
「給料の半分は治療費だったんです。最初からハリすればよかった」
さて、今日の仕事も手際よくササッと終了。「がんばります!」、と元気よく次の訪問先へ向かって行った。
141号 11月12日(日)
お灸を持って行ったんです
今日も、ツボをマジックでマーキングして終了。
お灸が「気持ち良かったです〜」、とほんわかIさん。温かいのが「体の中に入っていく感じ」。
Iさんは家でも熱心だ。「お灸は600個入りのを買いました〜」。カマヤミニの120個入りではすぐ使い切ってしまうそうだ。
そして先日は秋田、蔵王などへ旅行。
「お灸を持って行ったんです」泊まった宿でも、愛用のお灸を欠かさなかったそうだ。
初めての東北は、お灸付き温泉&紅葉の満喫ツアーだったと、お土産話を語ってくれた。
(写真 みなとみらい 11月12日)
140号 11月5日(日)
来たんですよ〜!
いつも人なつこい笑顔のSさん。今日は、早々から何か言いたげな感じ。「来たんですよ〜!」
「自力で来たんですよ。来なくなったのが平成15年6月だから。よかったです!」、とほんとうにうれしそう。
3年半ぶりの待ちに待った生理だ。出血の日数は5日、量も通常どおりだったという。
Sさんが鍼灸をはじめたのは、今年の5月。と同時に、ホルモン剤治療を2年以上も受けてきた婦人科はやめた。
自然な鍼灸は女性にやさしい。少しずつ、ゆるりゆるりと体を整えてくれる。
しかし今回、生理を戻してくれた一番の立役者は、実は別にありそう。それは・・・。
「毎日、結婚の雑誌を読んでいるんです。楽しくて」、と。
最近、来年の結婚を約束し合ったそうだ。生理は、その直後に来た。今、心はハッピーな気持ちで満タン。
(写真 緑園 11月3日)
139号 10月29日(日)
私、山が好きなんですよ
「私、山が好きなんですよ」、とMさん。
「山でラーメンを作って食べるのが好きで。美味しいんですよね〜」 うん、わかる、わかる。
今度の連休には、紅葉の丹沢山に行く予定だとか。
丹沢山から先へはルートがいくつかあるのだが、「檜洞丸に行くのはどうかなって?先生、行ったことあります?」
昔、昔、高校生のときに塔ノ岳でテント泊し、丹沢山、檜洞丸へと主稜縦走コースを歩いた。
「いつもビールを飲むんです。持っていくんですよ」 重いビールを担ぐ役目は、もちろんご主人だそうだ。
ビールは体を冷やすもと。飲みすぎに注意しましょうね、Mさん。
138号 10月22日(日)
のざき鍼灸院との出会いもありますね♪
ひとりひとり、物語がある。Kさんのメールが心に響いた。
『色んなことがあって、色んな人にであって、今の私がいる。
今年は、その中に、のざき鍼灸院との出会いもありますね♪
色んなことがあっても、癒される空間があったり、色々な活動を通して、
ずいぶん楽に気持ちが持てるようになった気がしています。
私なんかが出来ることなんてほんのちょっとですけど、
でもこうやって、応援してくれる人もいて、だから頑張れる。
なんだか嬉しくなったメールでした!
まずは、お礼まで。』
(写真 中田 10月16日)
137号 10月15日(日)
晩ご飯は焼きサンマと豚汁です
「妊婦さんを100人見たら妊娠するんですって!
さっきもここに来るとき信号のところで一人見たし!」、とKさんは指を折りながら笑顔だ。
「先生、患者さんに教えて広めてくださいネ」はい、了解!
「この前、Aコープでサンマ買ったら美味しかった!今日もサンマにしようかしら」
Aコープはすぐ近くのスーパー。魚は相模湾や三崎港などのものが豊富だし、野菜は泉区で採れたものも目立つ。
いずれも地元産だ。自分が住んでいる土地で採れたものを食べる。これは人と自然は一体と考える東洋医学の身土不二という教えだ。
Kさん家の夕食メニューがわかった。
『こんにちは。今日は治療ありがとうございました。メル友のKです。
鍼灸終わってから、Aコープでサンマとさつまいも買って帰りましたよ。
なので、晩ご飯は焼きサンマと豚汁です』
136号 10月8日(日)
なんだかうれしくなって
『おはようございます。
翌日から、治療前に話していた赤茶けた出血が止まりました!
先生、肩こりのひどさとその出血の根っこは同じかもしれないねぇって
おっしゃっていましたよね。
治療後、肩も軽くなって、昨日の金曜日は連休前で仕事が忙しかったんですけど、
無事乗り切ることができました!
なんだかうれしくなって、先生にお伝えしたくてメールしてしまいました!』
メールはIさん。秋晴れの連休初日に届いた。
Iさんのこの連休の予定、一つは衣替えの整理。
もう一つはご主人との散策。「またでかけようかって。とりあえずどこか行こう!、って言ってて」
そういえば以前も二俣川から自宅まで1時間ぐらいかけて歩いたとか。今回はどこを?
(写真 自宅から箱根方向 10月8日)
135号 10月1日(日)
お名残欲しいですけど
「お久しぶりです!」大きな声はSさんだ。会社の休みの日曜、のざき鍼灸院を見学に来てくれた。
奥さんも同伴だ。鍼灸学校の仲間、Sさんとは3年ぶりで、奥さんとは今日が初対面。
その奥さん、カマヤミニを見つけるや「こんな風にほぐして使うんですか?」といきなり玄人ぽい質問。
Sさん「あ、実はボクたちの先輩なんです。今日はカミさんのために来たんです」
Sさんの奥さんも鍼灸師だった。そして近々、鍼灸院の開業を目指しているという。
新しく開業するにあたって、やはり不安はいっぱいある。
のざき鍼灸院の3年前の開業当時を思い出した。当然、患者数はとっても少ない。
そんな時期、熱心に通ってくれた今でも忘れられない患者さんがいた。
初めての不妊患者となったM子さんだ。私に不妊治療の原動力を与えてくれた方だ。
M子さんは自然な妊娠を望んでいたが、妊娠できなければできないなりの生活で、とも語ってくれたこともあった。
治療中の話題は主に日常生活のことで、『不妊』や『妊娠』のことが出ることはまずなかった。
ほんとうに、いつも鍼灸に来ることを心から楽しみにされていた。
ある日のこと、私は「○○さんが妊娠するように鍼灸でがんばりますからね」、というようなことを何気に言った。
そして、それ以来、M子さんの来院はなくなった。
なかなか妊娠できないことを一番よくわかっているのはM子さん本人なのだ。
私は、そんなM子さんのつらい思いを何ひとつ分かっていなかったのだ。
M子さんを傷つけ、安らぎの場を奪ってしまったことに対し、わたしは申し訳なく思い、今でも心が痛む。
今日のSさん夫妻の訪問は、これからも忘れてはならない大切な宝を思い出させてくれた。
昼食後のお別れのとき、やはり大きな声で、「お名残欲しいですけど」と言ってもらえた言葉が胸にしみ、嬉しかった。
134号 9月24日(日)
わたし、マチス好きなんです!
Iさんは、前に通っていた鍼灸院の様子を話してくれた。
「ベットが六つぐらい並んでいて、(ハリを抜く)時間が来るとタイマーがチーンって鳴るんです。わたしはトーストか!っていう感じで」
ハリを刺されているところが痛くなってしまったこともあったそうだが、最後までじっと我慢していたそうだ。
「何かあったら呼んでくださいね、って言われたんですけど、すぐそばに居ないもんだから呼ぶに呼べないんです」
のざき鍼灸院では個人サロン風に治療だ。「マンツーマンでやってもらえて良かったです!」
「わたし、マチス好きなんです!」週刊ひとこと90号の写真のことだ。「わたしも見に行ったんですよ」と、笑顔でIさん。
133号 9月18日(月)
先生の顔を見ていると安心しちゃう
「おはようございま〜す!」、と弾んだ声はNさん。きょうも笑顔だ。具合を聞くと、「うわぁ〜楽!」。
初診時、「この痛みをとってください。お願いします!」と訴えは強かった。
2回目の来院では開口一番、「先生ありがとう!楽なんですよ〜 うれしくて!」。
首、肩の痛みは半減したという。表情は見違えるほど明るくなっていた。
そして、今日は3回目。痛みはもうほとんど気にならない。通院はこれでひとまず終わり。
この痛みは20年来の悩みだった。いくつもの整形外科や大学病院で検査、治療を受けたり、
整体や鍼灸もやってきた。
今回の治療では、特別なことは何もしていない。ごく普通にしただけ。
Nさん、「先生の顔を見ていると安心しちゃう」
132号 9月10日(日)
こういう感覚は初めてなので・・・
患者さん、自転車でサーっと到着。
夏休みのある日、夫婦で相鉄線のスタンプラリーに挑戦したという。発案はご主人だそうだ。
出発はお昼近くと出遅れたが、がんばって1日で全駅を制覇。帰宅は夜の9時。さすがに「ヘトヘトになりました〜」
ハリを背中のツボにさし、体内環境システムのホメオスターシスをととのえる。お灸も仙骨上にすえる。
「なんだかモアーってしてるんですけど・・・。右のももの方まで温かいんです。こういう感覚は初めてなので・・・」
血管を調節する自律神経がバランスよく働き、骨盤内の血流量が増したようだ。
「せっかくリラックスできたのに、また自転車をこいで帰らなくちゃ」と楽しげな笑顔の帰り支度。
131号 9月3日(日)
私、これが好きなんです!
治療が終わって起き上がった患者さん、「これはオーガニックタオルですか?」
ベットに使用しているバスタオルのことだ。「洗剤の臭いが全然しないので」
バスタオルは洗濯機で洗っているのだが、洗剤の量はいつも基準の半分。
臭いがしないわけは、オーガニックというよりは洗剤をケチっているから、かも。
このバスタオルは年季が入ってきて、四隅の擦り切れも目立ってきた。
なので最近、新品の購入検討をはじめた。
でも、「私、これが好きなんです!これがいいです」と現役タオルに支持の一票をもらった。
130号 8月27日(日)
目撃しちゃったんです
「目撃しちゃったんです」と患者さん。
高校野球の決勝戦をTVで応援したあと、サーティワンアイスクリームに行ったとのこと。
「主人が、夫婦でジョギングしてる人がいるよ、って言ってきたんですね。
あの人どこかで見たことあるな、って言うんですね。あ、野崎先生だと思って。
手を振ったんですけどね。『先生〜』って叫びながら」
私は、まだ走り始めのところだった。帰りのヘトヘト姿ではなくてよかった、よかった。
ご主人のジョガーぶりも時々聞かせてもらっている。
この前の暑い日。ジョギングから帰るなり、「こんなに汗が出たんだぞ」とだらだらの汗をアピールされてしまったとか。
さて、治療。これから背中をたわしマッサージ。とスタンバった時に来客。治療はちょっと中断。
応対を済ませベットに戻った。たわしは、患者さんの背中にちょこんと乗っかったままだった。
129号 8月20日(日)
身も心も休ませてもらいます
患者さんは話された。ここ数ヶ月の間、精神的につらいことがあった、と。
ストレスと関係の深いツボ、足の太衝(たいしょう)には圧痛がある。みぞおちの右側の痛みも強い。これを胸脇苦満という。
「やっと、先生、今ホッとしている感じ。身も心も休ませてもらいます」
患者さんとはここの開業以来だ。お付き合いは、もう3年近い。
(写真 緑園 8月21日)
128号 8月13日(日)
熟睡を通り越して、爆睡です!
「ここでの昼寝が一番良く眠れる」と患者さん。
副交感神経が優位となり、からだはすっかりリラックス。自律神経は良い状態だ。
次は仰向けになってもらう。すぐにまた寝息が聞こえてきた。
治療が終わったときには、「熟睡を通り越して、爆睡です!」
患者さんはもうじき夏休み。今週は、仕事を切りのいいところまでとがんばったので、忙しかったという。
「何でここにフラグ立てたのかな〜って。コメント書いているんですけどね。休みが入ると忘れちゃうんですよ」
私も元同業者。ウンウン、その状況、わかる、わかる。
127号 8月1日(火)
いつも終わった後、体が軽いんです
患者さんの初診は2週間前。翌日にその感想メールをもらった。
『カウンセリングにとても時間をかけていただけて、とてもうれしかったです。
血も気も水も、全部乱れているとは・・・ 生活習慣を見直さなくてはと思っています。
不思議なことに今日はいつもより体が軽く感じられます。』
そして治療は早くも3回目。今日はお灸を尾骨のツボにもすえた。「温かくて気持ち良かったです〜」
「いつも終わった後、体が軽いんです。これからまた、仕事に行けそうなぐらい」、と笑顔が明るい。
(写真 本白根山 ハクサンオミナエシ 7月31日)
126号 7月23日(日)
体、喜んでいます
患者さんは少し残念そう。「母といっしょに、家でお灸したんですが、火をつけてもすぐ消えちゃいました」
お灸は初診のときに差し上げたカマヤミニ。
カマヤミニはもぐさが紙筒の中に入っている構造で、使用時にはもぐさを上に押し出して火をつける。
この押し出し方が少ないと、もぐさが紙筒の中に残ったままとなり、火は途中で消えてしまう。
きょうの治療でも、患者さんの背中にはカマヤミニだ。
肩甲骨のほうから腰へとすえてゆく。「体、喜んでいます。ジワジワ、気持ちいいです」
冷房や立ち仕事からくる肩の凝りや足のむくみもつらい。入浴もシャワーのみで済まし、仕事の疲れがたまっていた体は、「ほんとうに軽くなりました〜」。
「やってもらって、体が喜んでいるのがわかりました。ありがとうございました。助かりました〜」と、ほんわか笑顔。
125号 7月17日(月)
出たって言えば分かるからって
患者さんの肩をほぐす。「そういえば、Sさん便秘が治ったって」。
「出たって言えば分かるからって」と笑う。「帰りの途中で出たんだって」と教えてくれた。
患者さんとSさんの二人は、あるサイトを通じて知り合った仲。今では、鍼灸院も病院も仲良く同じところに通う。
前日は、Sさんが鍼灸の日だった。便秘で困っていた。
続いて今日は、患者さんの番。来院の1時間前は、Sさんとアフタヌーンティーでランチを楽しんでいた。
そして、そのまた翌日には、Sさんからのメール報告。
『お陰様で帰り道に便秘治りました♪(Oさん 言ってました?(笑))』 はい、言ってましたよ。
124号 7月9日(日)
先生!
臨時休みにした土曜日。この日は鎌倉ミニツアー。
藤沢から乗った江ノ電はガタゴトと極楽寺駅に到着。
極楽寺、成就院をのんびりまわり、Tさんおすすめの『ちえのケーキ』に行った。
あれこれ迷ったが、妻の「海を見ながら食べよう」で黒酢ゼリーを買う。
由比ガ浜で食べた黒酢ゼリーのおかげで暑さも吹き飛び、次は長谷寺まで歩く。
色とりどりの紫陽花を見たあとは、長谷駅から鎌倉へ。
ここでは、Kさんがおすすめという『峰本』の本店で天そば。そして会計を済まし店の外へ出た。
そのとき、「先生!」という声が。と同時に店の中から飛び出してきた人の姿が目に入る。
な、なんと、Kさんとご主人だった。
びっくり!今日のズル休みがばれてしまった〜〜!
(写真 極楽寺駅 7月8日)
123号 6月25日(日)
今日、お腹にハリ多く刺しました?
「ハリやるとすっきりするんです」と、にっこり。そして、「今日、お腹にハリ多く刺しました?」
はい。ハリは卵巣の上にある子戸(しこ)と胞門(ほうもん)のほかに、へその下の方にある気穴(きけつ)というツボにも打った。
理由は、患者さんの足裏がとても冷たかったからだ。湘南新宿ラインの冷房でやられたそうだ。
東洋医学では、体は腎陽という機能を持つ。体を温める熱源のことだ。冷房はこの熱源に水をかけていることに等しい。
そして気穴のツボには、この弱った腎陽を補う力がある。
患者さんは、友人の結婚式に出席するために帰省するという。
そこは信州の有名な温泉地。小さいころから温泉に親しんでいたそうで、「肌がツルツルしていたんですよ〜」。
今回は、温泉につかり、腎陽に熱源をたっぷり補給できそうだ。
122号 6月19日(月)
今日は、頭は卒業します
鍼灸の治療法は、本治法(ほんちほう)、標治法(ひょうちほう)の2本立て。
本治法とは、体を構成する気・血・水のバランスを整える全体治療。自律神経や血流、ホルモンの働きにアプローチする。
標治法とは対症療法のことで、腰痛などの痛い箇所に局所治療するもの。
患者さんは、坐骨神経痛、頚背部のこり、頭痛などでお悩みだ。
先週は、首にある風池(ふうち)、肩甲骨内側にあった圧痛部の2箇所にハリを追加した。これは標治法だ。
そして今日、表情がますます明るい。「頭とここはもういいです」と手で肩甲骨をさわる。「今日は、頭は卒業します」。あんなに重かった頭痛は消えている。
治療では本治法も欠かさない。へそとみぞおちの真ん中にあるチュウカン、足三里へお灸だ。
お灸の煙越しに患者さんは気持ちよさそう。
(写真 こども自然公園 6月19日)
121号 6月11日(日)
この1年本当にありがとうございました
出会いがあれば別れもある。
『一日も早く赤ちゃんが欲しいと思います』、と結ばれていた予約メール。もらったのは昨年の5月だった。
はじめてお会いした日、患者さんは苦しい胸の内を語られた。友人はみな出産する。しかし自分は病院で治療しているのに結果が出ない、と。
鍼灸を始めてからは、心にゆとりを取り戻し、ご主人や母親との海外旅行も何度か楽しんだ。
こうしてカレンダーは一周し、今年もまた5月が過ぎた。メールは治療日の何日か前に届いた。
書かれてあったことは、鍼灸をお休みし、もう一度、病院で検査から再スタートしてみる、と。
私への感謝の言葉と、優しい気づかいの言葉も添えられていた。
『先生、この1年本当にありがとうございました。とてもお世話になった先生に、申し訳ない気持ちでいっぱいです。』
申し訳なく思うのは私のほうだ。1年前の患者さんの目からこぼれた涙をいつまでも心に刻んでおきたい。
Sさん、新しい出発を応援してますよ!
120号 6月4日(日)
触っただけで痛がっていましたよね!
患者さんは強力なツボ押しグッズを愛用している。
「料理に使うめん棒で押したんですよー。グイグイって」。
足の血海(けっかい)と三陰交(さんいんこう)に力いっぱいやっているそうだ。
それと、お灸タイムもキチッと毎日定刻。
「3時にお灸しているんです。友だちの家に行っても、3時になると『ちょっと待っててね』って、お灸するんです」。外出の際には、カマヤミニがお供するらしい。
さて、今日のツボの状態はどうだろうか。
まず、イライラや怒りといったストレス系のツボ、胸骨のダンチュウ。今日はもう痛くない。「あちこちで、怒りを出してきましたからね」と笑う。
血海や三陰交を押しても痛くない。2週間前の初診では、「触っただけで痛がっていましたよね!」と患者さんもその変化にびっくり。
そして、また新しいグッズ、たわしを大切そうに持ち帰られた。
次回、このたわし使用感を聞くのが待ち遠しい。
(写真 緑園 6月4日)
119号 5月29日(月)
信じてます
痔にお灸が効いた。
ご主人の「お尻の先っぽにお灸したんです。それと温めるのもいいと思って、カイロも貼ってみたんです。そしたら引っ込んだんです」
ご主人はちょっと前まで、会社の椅子に座ることもつらいほど、痔の痛みに耐えていた。
だから近日中に、病院で痔を切ってもらうつもりだったとか。それが事態は急転直下に解決。「切らずにすみました」と患者さんもほっと安堵。
『お尻の先っぽ』にあるツボは、長強(ちょうきょう)。痔に効くツボの一つとして有名。場所は尾骨の先端だ。
患者さん、にっこりと、お灸を「信じてます」。
頭のてっぺんにあるツボ、百会(ひゃくえ)を押してみる。初診と比べ、だいぶ硬くなっている。
心の疲れが取れてきて、百会にはエネルギーが集まってきているようだ。
118号 5月21日(日)
ポッポッしてます
患者さんは逆子を治療してくれる鍼灸院を探した。
「関内とか鶴見の方にはあったんですけど」。遠くまで行くのはつらそうだなと思いながら、
さらにネットを検索したところ、のざき鍼灸院を見つけた。「こんな近くにあったんだ〜って」
治療は、足の小指の至陰(しいん)と三陰交(さんいんこう)というツボにお灸だ。
患者さん、「ポッポッしてます」と体の温まりを実感。お灸パワーが効いたようだ。
妊婦になってからというもの夜になると、決まって背中が痛くなると話される。
円皮針(えんぴしん)という貼るハリを試してもらうことにした。
「それでも痛かったら、先生のところに来ますね」もう、すっかり鍼灸のファンとなって帰られた。
(写真 泉区岡津 5月21日)
117号 5月14日(日)
いい音楽ですね。いつもいやされます。
患者さん、今日は頭が重いと訴える。何日も前からの考え事で、頭はオーバーヒート気味とのこと。
ハリのツボは四関穴(しかんけつ)を使う。これで気血(きけつ)の阻害をとり、めぐりをよくする。
四関穴とは、手の合谷(ごうこく)と足の太衝(たいしょう)をセットにした呼び名。この二つのツボはそれぞれ、気の関、血の関と考えられている。
これで気血のコンディションが整えば、体調を左右する自律神経もフラットになる。
「いい音楽ですね。いつもいやされます」流れているCDはジェームス・ブラントの曲だ。
「あんだけ頭が重かったのに、軽くなりました〜」
「なんだか、ウソみたいですね!」患者さんからは晴れ晴れした笑顔がこぼれる。
116号 4月30日(日)
効きましたネ〜。すごいスッキリしました
患者さんは2、3日前から、胃の調子がよくないと言う。胃酸が上がってくる感じがするそうだ。
今日の治療では、胃の調子を整えるツボ、背中の胃愈(いゆ)にお灸し、胃倉(いそう)にはハリを追加。
胃に関係があるツボとして、お腹のチュウカン(みぞおちとおへその真ん中)や足三里にもお灸を忘れない。
また胃酸が上がるのは、『気逆』の状態。胃酸は上に向かわないのが普通。気の流れが逆行していると考える。嘔吐やシャックリ、げっぷなども同じ仲間だ。
この流れがもとに戻るように、胸の真ん中のツボ、ダンチュウへもハリだ。
治療直前までは、「すっぱい感じで、ちょっと重かったんですけど」。今、不快感はなくなった。「効きましたネ〜。すごいスッキリしました」
(写真 丹沢・二の塔 5月4日)
115号 4月23日(日)
ハリ、バンバン刺激してください!!
前回の治療後、患者さんは「卵巣のまわりにハリを100本ぐらい刺しちゃってください!」
きょうは「ハリ、バンバン刺激してください!!」。これを合図にスタート。
まずは肩や背中のツボ押し。「肩がグリグリグリ、カクッと」、自律神経スイッチは副交感神経に入り、眠りモードへ。
次はハリ。リクエストどおりバンバン100本とも思ったが、実際はやんわりトントン6本。「ハリをさされて、どんどん気持ちが途切れてゆくような・・・」
続いてカマヤミニのお灸。体の中まで伝わる温かさは、「フワッーみたいな」と自然の睡眠導入剤。
たわしマッサージ。これは夢の中だったのか、感想は出なかった。
(写真 こども自然公園 4月24日)
114号 4月16日(日)
だんだん、ここの患者らしくなってきましたかね
患者さんは、湯たんぽ生活にはまっている。
湯たんぽは、お湯を入れたペットボトル。それをお腹や腰、二の腕、太ももにあてるそうだ。カイロより温かくて気持ちいいという。
患者さんとは2年来のお付き合いだ。そろそろ赤ちゃんをと考え始めてきたという。
それではと家でのお灸用に、腰のツボにマジックで○印をつけた。患者さん、「だんだん、ここの患者らしくなってきましたかね」と笑う。
その日、湯たんぽ生活についてメールをいただいた。
『お話した”湯たんぽ生活”の載っている本ですが、安保徹著 「薬をやめると病気は治る」 マキノ出版 です。
この中で、湯たんぽ生活を実際に勧めてらっしゃるのは、東京女子医大付属青山自然医療研究所クリニック(長いですね(^^;)の斑目健夫(まだらめたけお)先生という方でした。』
113号 4月9日(日)
同志のような気がしました
中田駅の改札口から、ダッシュ。「間に合ったー!」患者さんは予約時間に遅れまいと息を切って入ってきた。
戸塚駅では「乗り換え時間が2分しかなかったんです」と、JRのホームから地下鉄へ走りこんだとか。
きのうは病院で血液検査の日。会計のときだ。「私の前に並んでいた人が、ここ(のざき鍼灸院)の診察券を持っていたんですよ」
患者さんは言う。「その方も病院に着いたのは7時半ぐらいだと思いますよ」。同じ病院、同じ鍼灸院。「同志のような気がしました〜」
お二人がめぐり合ったその場面を想像すると、お二人の思いが伝わってきて胸が熱くなる。
そして、患者さんは今日もこれからその病院だ。「いつもだったらこのまま帰れるのに」と、またあわただしく都内へ向かった。
112号 4月2日(日)
極楽です〜
お灸をご主人にしてもらったところ・・・
熱さが我慢できず途中で取ってもらうことに。ご主人は手をのばし、お灸の紙筒をつまんだ。紙筒が熱い!びっくりしてしまい、まだ燃えているもぐさを肌の上にポロっと落としちゃったそうだ。
患者さんにうつぶせになってもらうと、仙骨のツボ「ジリョウ」にはヤケドの小さな痕がある。
家で使ってもらったお灸はカマヤミニ。このお灸、途中まではポカポカなのだが、終わりにキューという熱さがくるのが特徴。
今日の治療でも、お灸はカマヤミニ。やはりキューを合図に取り外す。気持ちよい温かさが体内に伝われば、効果は十分。
前回の初めての鍼灸は「緊張でガチガチになってました」。今日は「極楽です〜(^^)」。体は温まって、気分はスパでリフレッシュ&リラックス。
「なんか1回寝たあとですね。お風呂入って、いっぱい寝たあとみたいな感じがします。あとはゴハンを食べて終わりです♪〜」(写真 白百合公園 4月1日)
111号 3月26日(日)
その周期に一発で妊娠したんです
実に嬉しい久しぶりの予約メール。それには、嬉しいことがもうひとつ書き添えられていた。
『実は秋にめでたく妊娠し、現在7ヵ月半ばまで来ました。(苦手な夏に突入した為、結局、生理不順はますます酷くなり、排卵日も分からないような状況だったので、今回の妊娠には本当に驚きました)』
今回の来院は結婚直後の昨年5月以来となる。当日、患者さんは元気な姿を見せてくれた。お腹の赤ちゃんと二人連れだ。穏やかなに丸く和んでいる顔は幸せそう。
「結婚してからは避妊していたんです。半年ぐらいは、って。そのあと避妊を解除したんですが、その周期に一発で妊娠したんです」
しかも、その日は、排卵にはほど遠い、とても妊娠しそうもない日だったのにと患者さんは言う。ご主人でさえ『できるわけないだろう〜』と言ったとか。突然の妊娠には、ご夫婦でびっくり仰天だった。
「寿命の長い精子だったみたいで」と笑う。あるいは、その一発は自然の排卵誘発剤になったのかもしれない。
安産のお灸がすみ、「出産したら葉書出しますね〜」と楽しみをまた一つもらえた。
110号 3月19日(日)
鏡見たら、顔が来たときと違うので!
治療室のカーテンを開けて出てきた患者さん、上気した笑顔で「体が温まりました〜」
そして、「なんか今、鏡見たら、顔が来たときと違うので!」と、変化を話す勢いは加速した。
「ツヤツヤしてるんですよ〜!。朝起きたら肌がカサカサだったのに、今はつやがあるんです」
来院時、患者さんの足先はとても冷たかった。それが治療で体が温まって、肌に潤いが出たようだ。
「女優さんのようにきれいになりたいので」と屈託なく笑う。「今日、一歩近づきました〜」と、今年初めての久しぶりの治療はルンルンで帰られた。
109号 3月12日(日)
うん!私もこんなのは初めて!
患者さんは午前中に病院へ行ってきた。
「黄体ホルモンがまだ低いって言われたんです。何か悪いのかなって思っちゃって」
医師に詳しく尋ねたかったという。だが、忙しいから「聞くなっていうオーラが(医師から)出ているんですよ!」、と苦笑い。診察室の雰囲気は質問どころではなく、不安を引きずりながら帰宅したようだ。
今日の生理周期は12日目。黄体ホルモンの数値は低い時期だ。排卵すれば、ホルモン値は上昇する。
患者さんは納得したようだ。「わかりました!(病院の)先生が言おうとしたことが。排卵はまだ、ということだったみたいです」と、安心の笑顔。
続けて基礎体温表を広げてくれた。前周期のグラフの形がすばらしい。低温期の最終日には体温はぐっと立下り、今度はそこから体温が一気に立ち上がっている。「うん!私もこんなのは初めて!」と嬉しそう。体温はくっきりと二相にわかれ、グラフの形は教科書でよく見るモデルケースそのものだ。
「私は東洋医学なんだ〜」明るい顔は、鍼灸や漢方で体重も増し、元気を取り戻した証だ。
108号 3月5日(日)
のざき先生のこと、掲示板で誰かが聞いていましたよ
「のざき先生のこと、掲示板で誰かが聞いていましたよ」と患者さんはにっこり。
この掲示板は、患者さんが利用している女性向けの口コミサイトという。
私もときどき、ネット上をウロウロする。そして、たまに、当院のことが書かれている掲示板やブログを発見することがあり、ハラハラドキドキしてしまう。
1年前、鍼灸院での治療の様子をこと細かく書かれていたブログに出合ったことがあった。読むと、一つ一つの描写すべてに思い当たる節があって、びっくり!そこの鍼灸院は当院だった。そして、さらにもう一回びっくり。『室内は寒くて、先生の手も冷たく、風邪をひきそうだった。男性と1対1にも抵抗があって・・・』
治療した日は、正月明けの初日。室内はぎんぎんに冷えきっていた。おまけにエアコンは動作不良、温風がまったく吹き出さない。ドアからは隙間風がヒュ〜〜。私の体は、たしかに冷え冷えだった。
そんなわけで、その方とは縁がなく、ネット上で再会(一方通行の)となったのだが、私のブログデビューの味はほろ苦かった。
今日、患者さんには「○○○さん、返事を書いてあげてくださいネ」と、甘い味の掲示板をお願いしちゃったのだ。
107号 2月26日(日)
びっくりでした!
「生理が来たんです。びっくりでした!」満面笑みの患者さん。
患者さんの生理周期は3〜4ヶ月と非常に遅く、いままで薬で約35日周期にコントロールしてきた。
この数年に渡る治療は頚管粘液をすっかり少なくさせた。
薬による生理は昨年9月を最後にし、再び自然な生理を気長に待つことにした。
年が明けた1月9日、生理らしき出血が始まり、それは10数日間だらだら続いた。
そして待望の本格的な生理は2月14日にやって来た。
「量が多かったんです。3日間。びっくり!こういうのは何年かぶり。病院の薬で起こしていたときよりも多かったんです」と声は弾んでいる。
経血量の多さは「内膜が厚いということですよね」、と喜ばしそう。周期は1月の出血から数えて、「37日ぐらいです」
こんな早い周期はもちろん初めて。「はり灸効果なんだ〜」
106号 2月20日(月)
いいことがあったんですよ〜!
「いいことがあったんですよ〜!」 笑顔の患者さんの表情は一段とほころんだ。
同じように不妊治療していた義姉が妊娠したと話される。
しかも、病院の治療をお休みしているときの妊娠という。
「治療を休んだら妊娠したっていう話はよく聞きますけど、今まで私の周りにはいなかったので。それが身近な人にあったので、とても嬉しいです」
「自分も半年間、病院の治療を休んでいるので、素直にうれしいです」
患者さんのあたたかな思いがふんわり伝わってくる。「いっしょに妊娠ライフを楽しみたいです〜」
105号 2月13日(月)
帰るときは、いつも靴ゆるいんですよ
膝の外側下には、有名な足三里というツボがある。そこから骨をはさんだ内側のところには、陰稜泉(いんりょうせん)がある。
患者さんの陰稜泉にハリをさした。すると足先の親指がピクッと動いた。
患者さんは足が自然に動いたと言う。「さっき、背中のお灸のときにも足がピクッてなったんです」とも。
体には、ツボとツボを結ぶ経絡(けいらく)という10本以上のルートが縦方向に走っている。
陰稜泉は足の親指とつながっている。脾経(ひけい)という名称の経絡ルートだ。
背中と足の小指を結ぶ経絡ルートもある。膀胱経(ぼうこうけい)という。
陰稜泉のハリ、背中のお灸で『足がピクッ』は、これら2本の経絡の仕業だ。
さて帰り際に患者さん、「むくみは取れますね。すごく。帰るときは、いつも靴ゆるいんですよ。きついブーツみたいなものでも、帰りはゆるくなっているんです」
そうそう、ハリをさした陰稜泉は水と関係の深いツボだ。気を良くした私は、「今日もブーツがゆるめになっているといいですね」と投げ、答えを待った。
が、「今日はゆるめのやつを履いてきたんです〜」、と。
104号 2月5日(日)
いつも帰るとき、楽チン〜!、と思って
「ずーと、快便なんです。それと足の冷えがなくなったんです」とベットの上で患者さん。
問診表のチェックマークは便秘と足の冷えにも印されている。
「ハリ効果やね〜」 治療ペースは隔週とゆるやかだが、体の内側の変化は着実に進んでいるようだ。
「これで体重が減らないのは不思議ですね」と屈託なく笑う。
患者さんは友人に鍼灸をすすめているそうだが、「みんな来たらいいのにと思って。友だち、なかなか腰が重い」と少し残念そう。
治療後の着替えが済んだ。「やっぱり、肩がすごい楽になった気がする」、とニコニコ。
「いつも帰るとき、楽チン〜!、と思って」。今日も楽チン〜!、だ。
103号 1月30日(月)
100点だって!
「健康診断の結果がね、100点だって! 前はいろいろ引っかかっていたんですよ」
患者さんは昨年の春ごろまで仕事されていた。
海外、国内各地の空を移動する仕事のため、日々の勤務体系は不規則。ART治療との両立は難しい。
今は病院での治療に専念し、がんばっている。
「鍼灸はじめてからは、落ち込みからの回復が早くなったんですよ」、と鍼灸との出会いに感謝される。
休日、私は旭区にあるこども自然公園までジョギング。
青空には旅客機が羽田から西日本方面へ向かっている。高度は1500から1800メートルと教わった。
太陽に輝く機影に患者さんの願いが重なる。
102号 1月22日(日)
拝んでいっちゃおうかな
治療の半分、背中側の治療が終わった。「ありがとうございました」 うれしい感謝の言葉はいつまでも心に響く。
コリのたまっているところへのつぼ押しには、「肩甲骨と肩のとき、そこそこ〜、先生なぜわかるのかな〜」 こんな言葉も治療への意欲をますます高めてもらえる。
患者さんはいつもプラスのストロークをいっぱい送ってくださる。
そして帰り際、「拝んでいっちゃおうかな」とお茶目に患者さん。
もうじき採卵の日だ。願いをこめてポンポンと手を合わされた先には、『祝 週間ひとこと 100回』のクッションがある。
このクッションの中には、喜びの素がいっぱい詰まっていそうだ。(写真 Kさんの手作りクッション 1月20日)
101号 1月16日(月)
岩盤浴で寝てる気分でした
冬の季節、朝一番の仕事は室内を暖めること。
エアコンのスイッチON。室温は最高の30度。送風も最大。
2台のベットも電気敷毛布の温度を最高の「強」にし、とにかく暖める。暖める。この状態でしばらく時間をおく。
電気敷毛布の温度を「適温」設定に下げるタイミングは、いつも手順が決まっている。
まず1台目は一人目の患者さんの来院する時間が近づくころに。
2台目は、やはり二人目の患者さんの来院する時間が近づいてから下げる。部屋の暖房時間を少しでも稼ぐためだ。
そして今日二人目の患者さんはOさんだ。
治療を受ける着替えがすみ、ベットに上がられた。「あったかい〜!」と大きな声でびっくり。
ベットは超ポカポカだ。 シマッタ! 電気敷毛布の温度は最高の「強」のままだった。
治療が終わってOさん、「すごい暖かったです」。
熱くはなかったですかと聞いてみた。「岩盤浴で寝てる気分でした〜」。Oさん、ごめんなさい〜!
100号 1月9日(月)
家族がびっくりしていました
「ストレスがなくなったのがわかりました。マイペースになりました。キーキー声がなくなったネって、家族がびっくりしていました」
よかった。心に余裕がうまれたようだ。
きょうは2回目の受診。昨年の10月以来だ。
入社1年目の患者さんは、毎日、一日中アクセル全開で仕事をこなしていた。
会社からの帰宅は夜遅い。入浴はシャワーですませる。理由はお湯にのんびりつかると気が抜けるからという。
こうなると活動時に働く交感神経の高ぶりはゆるめられない。
疲れているけど眠れないと訴えられる。疲労はピークに達していた。
鍼灸は心配した家族のすすめだった。
そして久しぶりの今日、また少し「イライラがたまってきたので」といらしゃった。
しかし笑顔の表情はさわやかで明るくやわらかい。入浴はお湯につかっているという。交感神経はゆるんでいるようだ。


週刊ひとこと 2006年版
連載 心からうれしい患者さんのひとこと
発行日 たぶん毎週日曜日ごろ ひとことの場所 のざき鍼灸院の治療室
創刊日:2004年1月11日